2010 香港

香港3日め・前半

 アモイ・上海旅行記をちょっとお休みして、香港旅行の3日めについて書きますよ。この後の上海旅行記とも絡んでくるのでね…(ちょっとだけど)。
 

 3日目は朝、早起きしてフェリーに乗り、長州という小さな島に行く予定を組んでいた。この長州島では毎年5月、「饅頭祭り」という祭りが行われるのである。高く積み上げた「饅頭タワー」にヨーイドンでよじ登り、饅頭を集めて高得点を競うというイベントらしい。かつてはこのイベントで死者が出て、そのために数十年間、祭りが中止されたこともあったとか。まさに「饅頭こわい」を地でいく島なのである…。
 

 あいにく饅頭祭りが開催されるのは私たちが日本に帰国した後だったのですが、きっともう祭りの準備くらいは始まっているに違いないということで、祭りを数日後に控えた長州島を訪れることにしたのです。
 

 フェリーに乗る前にフレンチトーストを食うか食わないかがもとで夫婦喧嘩をし(詳しくは割愛)、険悪なムードのまま長州島に到着。一時休戦協定を結び、朝粥を食べてから観光へ繰り出しました。粥は、種類を間違えて変な豚の血の固まり?のような具入りを頼んでしまって、おいしくなかった…。

 

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豚の血入りおかゆ

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たらいから路上に飛び出たカブトガニ

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漁業の町・長州島

 

 歩き始めると、いきなり饅頭タワー発見! 学校のグラウンド?のような場所に、おもむろに立っているので拍子抜けした。ガタイのいい兄ちゃんたちが、本番に備えてぬかりなく練習をしているようだった。

 

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このタワーが饅頭(作り物)で覆われます
 
 
 饅頭タワーの裏手に回ると、お寺があって、その前で大量の饅頭を糸でつなげる作業が行われていた。濃いピンクで色づけされた「平安」の文字がかわゆい。
 

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まんじゅうを糸でつなげるおじさまたち

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これはタワー用ではない、本物の饅頭。ただしあんは入ってません

 

 寺まわりをひとしきり見学した後、路地を歩くと、饅頭ストラップが売られていたのでつい購入してしまった。饅頭を指さし、食べるジェスチャーをして「あの、山ほどある饅頭は食べられないのか?」と尋ねてみたところ、「あそこのお店で売ってるわよ」とおばちゃんが教えてくれた。買って食べてみたら、ふかふかの生地の中に上品な甘さのあんが入っていて、実にうまかったですよ。饅頭うまい。

 

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市場にいた、豚の丸焼き
 
 
 饅頭を頬張りながら、海沿いをてくてく散歩して、路地を歩いて、市場を見学してから、昼前のフェリーで香港に戻った。
 

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香港2日め・後半

 文武廟の見学を終え、ハリウッドロードを歩いて中環へ向かった。

 

 中環では、かの有名な、全長800メートルの「世界一長いエスカレーター」に乗った、が……。意気揚々と乗った割には、あっという間にエスカレーターが終わる。なんと、このエスカレーター、「短いエスカレーターが何基も連なって全部で800メートル」だったのだ! サギだ!

 

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 ところでこのエスカレーター周辺はSOHOと呼ばれるエリアで、オサレなカフェやらレストランやらネイルサロンやらが密集している。香港在住のオサレな欧米人たちが、夜な夜なこのエリアに集まってはオサレなディナーを食べたりしているらしい。
 
 
 それにしても思うことは、世界中の大多数の人々は、やっぱり祖国の「味」が忘れられないのだということである。欧米人は香港でもステーキやハンバーガーを食べているわけだし、中国人はカナダに住んでも中華料理を食べている。一番「食」への順応性が高いのはわれわれ日本人ではなかろうか。中華もイタリアンもフレンチもハンバーガーも、何でもOK。とはいえ、やっぱりドイツでジャガイモばっかり食べたり、アメリカでステーキばっかり食べたりしているとげんなりしてくるわけで、日本人も結局、ご飯とみそ汁と焼き魚の呪縛からは逃れられないのだった。
 
 

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集合住宅のポスト。かわいい。

 

 オサレなカフェなら東京にいくらでもあるのであまり興味はなく、結局SOHOでは、香港で一番有名なエッグタルト店「泰昌餅家」のエッグタルトを食べた。結論では、ここのエッグタルトが一番おいしかったです! やっぱり有名なのにはそれなりの理由がある…。

 

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 暑くて疲れたので大家楽(香港の有名ファミレスチェーン)でひと休みした後、スターフェリーに乗って九龍島へ向かうことにした。フェリー乗り場へと続く歩道橋から工事現場が見えたのだが、これでもかというほどクレーンが並んでいて、なんだかすごいことになっていた。そして、その工事現場を眺めるオッチャンたち。日本の「鉄男」みたいな感じで、香港には「工男(工事現場オタク)」がいたりするんだろうか…。
 
 

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 さて、肝心のフェリーはもやが出ていて、景色があんまり見えませんでしたよ。ともかく、九龍島、尖沙咀(チムサッチョイ)に着いた。
 
 

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もや〜ん。
 

 フェリーを下りた途端、インド系とおぼしきニイチャン、オッチャンたちに次々と声をかけられて焦るわれわれ。平和だった香港島とはずいぶん雰囲気が違うぞ。ニイチャンたちが言っているのは、だいたい「ニセモノ、アルヨ、オニーサン」とか「アタラシイ、ニセモノ」とかで、たまに間違えて「アタラシイ、オニーサン」と言ってしまっているうっかりさんもいた。
 

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 重慶大厦(チョンキンマンション)。安宿や両替商、エスニック料理店などが所狭しと軒を連ねる雑居ビルで、かつては大変に治安が悪く、流血沙汰もあったとかなんとか…。近年は警備を強化しているそうで、それほど治安が悪いということはないらしいですが、試しに足を踏み入れてみたところやっぱりちょっと怖かった。ビビリの夫を一人で奥に放ってやろうかと思ったが、失敗した(すぐ戻ってきた)。
 

 佐敦(ジョーダン)までブラブラ歩いた。怪しげな携帯ショップでは、この時まだ日本では発売されていなかったiPadが普通に店頭に並んでいた。買って日本のみんなに自慢してやろうかとも考えたが、すぐ壊れたりしたらイヤなのでやめておいた。
 
 
 ナイトマーケット目当てに、男人街へ出る。すると道の一角、古いビルの前に「POLICE」と書かれたテープが張り巡らされていて、人々が遠巻きに様子をうかがっている。もしや、殺人事件か何か!?とドキドキしながら野次馬に加わる。夫がふざけて「ワッツハープン?」とアメリカ人のまねをしていたら、英語のできる親切な香港人が「エアコンの室外機が上から落ちてきたんだよ」と教えてくれた。たまたま下を通っていた人がいなかったのでけが人は出なかったらしいが、それってめちゃくちゃ危ないじゃないスか! 香港には老朽化したビルがたくさんあり、どれも窓の外にエアコンの室外機が付いているので大変危険である。数十年後はどうなるのか…。
 

 親切な香港人に例を言い、男人街のおいしそうな海鮮料理店で夕飯を食べた。缶ビールを2本頼んだつもりが、瓶ビールが2本来てしまって(注文時に間違えた)、困惑した。料理はとてもおいしかった。空心菜炒め、サイコー。
 
 

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 さらに男人街を北上すると、だんだん怪しげなエリアに入ってくる。
 
 

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 占いの店が並ぶ一角。「野外カラオケ店」もあった。さらに、雑貨などを売っている普通の屋台に交じって、大人のおもちゃを堂々と売っている出店があったので、びっくらこいた。夫は、普通の出店で懐中時計っぽいものを買っていた。最初、店のオッチャンに「140HKD」と言われて、あり得ないほど高い値段に「60HKDじゃなきゃ買わん」と言って立ち去ろうとしたら呼び止められ、結局70HKDにまけてくれた。
 
 

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 油麻地にある、レトロな喫茶店「美都餐室」。確かにレトロですてきなお店なのだが、まあよくよく見てみれば単に古びた普通の喫茶店と言えなくもなく、やっぱモノは言いようだね! メディアの力ってすごいね!(←ガイドブックに載ってた)とも思った。や、本当にすてきな喫茶店でしたよ。
 
 
 男人街を再び南下し、待望の足ツボマッサージへ。夫はビビリなので足ツボマッサージすら内心、入店をためらっていたようだが、私はもはや足ツボ(略)なしでは日本に帰れない!というほど足(略)を熱望していたので、彼に選択の余地はなかった。入店したら、ほんの15分の差で「ハッピーアワー」の割引を逃してしまったところで、「チッ」と思った。
 
 
 さて、マッサージは本当に運だと、私は常々思っている。まあ「上手なマッサージ師の多い店」というのはあると思うが、あくまでそれは確率の問題にすぎず、いくら上手なマッサージ師が多くても、自分に当たったマッサージ師との相性が悪ければどうしようもない。だから私は、マッサージ店に入るたびに、運試しをするような気分でドキドキする。
 
 
 結果から言うと、このときの運は最強だったよ! 私を担当してくれたオバチャンの上手なこと、上手なこと…。つかの間の極楽を堪能しました。
 
 
 2日目、今思うと盛りだくさんだったんだな。ホテルに戻って、寝た。
 
 
 
 

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香港2日め・前半

 2日目。まずは腹ごしらえをということで(やっぱり食べてばっかり)、ホテル近くの「海皇粥店」で粥を食べることにした。香港で人気の粥チェーン店のようで、店内は地元感満載。相席のお客さんたちも結構いらっしゃる模様。私も夫も「海龍皇餐」という粥を頼むことにした。エビやらイカやら肉団子やら、とにかくありとあらゆるトッピングが載った「全部のせ」である。味もなかなかおいしかったですよ。
 

 夫は、コーヒーとミルクティーを混ぜた飲み物も注文していた。これ、香港名物の飲み物らしいですが、発想が不思議ですね。なぜ混ぜるのかその2つを(でもおいしかった)。

 

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 次。ワンチャイ駅付近に、地元っ子に人気のエッグタルト店があるというので探しに行く(また食べ物)。ようやく見つけたエッグタルト店は、本当に人気のようで行列ができていた。
 
 

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 おとなしく最後尾に並ぶも、しばらくして気づいてしまった。これは、イートイン用の行列だということに! テイクアウトは並ばずに買えました。ふひー。で、ここのエッグタルトは決してまずくはないけれど、アツアツではなかったので「普通」な感じ。きっと焼きたてだったらおいしかったんじゃないかな。エッグタルトはアツアツに限る、ということで同行者と意見の一致を見る。
 
 
 さて、乗りたくてワクワクしていたトラムにいよいよ挑戦ですよ。迷わず2階席へ。トラムはかなり小さくて、そこに人がどんどん乗ってくるのでぎゅう詰めなんだけど、窓から香港のビルが流れていく様子を見るのは面白い。車内に入ってくる風も気持ちいい! しばらくすると、前から2番目の席が空いたのでそちらに移動。バスの先頭はうれしいな。
 
 

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 上環駅で降りて、キャットストリートへ。すっかり観光客向けのスポットになってしまってはいるものの、一応、アンティーク雑貨の店が並ぶエリアである。毛沢東がうれしそうに手を振っている謎の懐中時計があったので、購入。70元のところ65元にまけてもらった。ほかの店で値段交渉をしたときも65元までしかまけてくれないようだったので、どうやら相場が決まっている模様。
 
 

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 近くのお寺、文武廟へ。その名の通り、文武をつかさどる神様らしい。高層ビルの谷間にひょっこり建っているのでびっくりします。

 

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 中に入ると、でっかい蚊取り線香のようなものが天井を埋め尽くしている。ガイドブックによると、線香の中央に願い事を書いた紙をぶら下げておいて、この紙が全部燃えたら願い事がかなうとか。見た目はなかなか壮観なんだけど、実際、線香は頭の上で燃えているわけで、ふいに灰が落ちてきたりするので油断ならない。やけどした人とかいないんだろうか。
 
 

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 見学を終え、ハリウッドロードを歩いて中環へ向かった。
 
 
 

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香港1日め・後半

 香港国際空港からは、まずエアポート・エクスプレスで香港駅に向かった。速い速い。20分強であっという間に到着し、そこからMTR(地下鉄)に乗り換えてワンチャイ駅へ移動した。地下鉄も駅も、とてもきれいだった。
 

 今回、最初に泊まるのはワンチャイ駅近くのメトロパーク・ホテル。リニューアルしたというだけあって、とてもきれいだった。部屋は16階。窓からは、年季の入った小汚い(としか言いようのない)アパートが正面に見える。どの部屋にもベランダはなく、高層階なのに窓から直接物干しざおをつるして洗濯物を干している。アジアに来た!という感じがする。
 
 

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 部屋で少し休憩する間に、iPhoneの充電でもしようと思った。香港と日本はコンセントの形も電圧も違うが、変圧器が備え付けてあったので「まあ、気が利くわねぇ」とありがたく使わせていただくことにした。いざ、変圧器に充電アダプターをさして、コンセントに差し込むと……。バシッ!!
 

 目の前で火花が散った。あたりには、何かが焼けたようなにおいがただよっていた。変圧器も充電アダプターも、黒く焦げている。何より、部屋の電気がすべて消えてしまった。
 

 どうやら私は、何かとんでもないことをしでかしてしまったらしい……。
 

 変圧器にアダプターを差し込むときに向きを間違え、電気がショートしてしまったものと思われた。部屋の電気が消えてしまった以上、ホテルのスタッフを呼ばないわけにいくまい。睡眠不足と移動で疲れているので、このうえなく面倒くさい……。うだうだしていたら、業を煮やしたピロシがフロントに電話してくれた。例によってビビってはいたが、一念発起してくれたようである。
 

 やってきたエンジニアの兄ちゃんが天井裏の電気設備をカチャカチャいじると、無事、部屋に電気が戻った。私は備え付けの変圧器をぶっ壊してしまったわけだが、それについては触れないでおいた。そもそも、間違えたら火花が散るようなモノを注意書きもなしに置いておくなんて、危ないじゃないか!(逆ギレ)
 

 この騒動で目が覚めてしまったので、そのまま外に出かけることにした。
 
 

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 ホテル近くの雑貨店で、いきなり好みの水筒を発見。実は香港に行くほんの数日前に、これとまったく同じ水筒を吉祥寺の雑貨店で見つけて、買おうかどうしようか迷っていたのだ。その時は買わなかったのだが、値段を見ると29HKドル(400円弱)と安い。「これ、吉祥寺で800円だったのに400円で売ってるよ! 買わなきゃ損だよ!」と、ウン万円も払ってやって来た香港で低レベルな勧誘をする私。結局、水筒は2つ買って、旅行中にそれぞれ水を入れて持ち歩いた。
 

 ワンチャイ駅の周りには、生活臭あふれる出店が並ぶエリアがあって、なかなか楽しめた。魚屋では、カゴの中ででっかいタコがにょろにょろと動いている!
 
 

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 2人ともお腹がすいていたので、道ばたの店でさっそく名物のエッグタルトを食べた。まあまあおいしかった。夕飯には飲茶を食べようということになり(食べてばっかり)、日本人観光客の間でも有名な倫敦大酒店に行くことにした。とりあえず基本をおさえておこうというスタンスである。
 

 倫敦大酒店の飲茶は、おいしかった。飲茶のほかに、エビをただ塩ゆでにしただけの料理もうまかった。しかし、後日訪れることになる飲茶店はさらにレベルが高かったので、旅を終えた今、倫敦大酒店を評するならば「まあまあ」といったところである。
 
 

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 夕食後、女人街のナイトマーケットを見物した。衣料品や土産物、雑貨などの屋台がずらりと並ぶマーケットだが、中でも目立ったのがiPhone用カバーである。いくつもの店で、日本では見かけないようなオリジナル(というか、勝手に作っているというか)なiPhoneカバーが売られていて、香港でのiPhone人気は相当なものなのではないかと思われた。中にはド○えもんなどのキャラクターをあしらったデザインや、Ap○leとロゴの入ったものもあって、かなり怪しげである。
 

 iPhoneカバーには特に興味がなかった私だが、その中でひとつだけ、目にとまったものが!
 
 

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 中国を思わせるデザインで、パチモンくささ満載である。迷わず買うことに決めた。ピロシもこのカバーを気に入ったようで、旅行中ずっと「iPhoneカバーいいな〜」うらやましがっていた。彼はiPhoneではなくiPod nanoを持っているのだが、nano用カバーを売っている店はほとんどなかったのである。
 
 

 1日目はだいたいこんなところで、宿に戻って、寝た。
 
 
 
 
 

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香港1日め・前半

 5泊6日、香港・マカオの旅に行ってきた。海外はだいたいいつも一人旅だが、今回は珍しく夫と一緒である(新婚旅行以来2年ぶり)。
 

 実は、航空券はすでに2月下旬に予約していた。その時はあれやこれやと仕事を抱えていて大わらわで、でもあと3か月もすれば仕事から解放されているはず! ……と、自分的にベストなタイミングで予約したつもりだったのだが、結局、ふたを開けてみればまた別の仕事をあれやこれやと抱えて大わらわになっていて、出発前日の夜中12時を過ぎても仕事が終わらないどころか荷造りするヒマさえなかった。とりあえずきりのいいところまで作業を終わらせて、午前5時の集荷に間に合うように宅急便を出して、荷造りをしてシャワーを浴びて、6時半には家を出て……と、出発までのタイムスケジュールを考えるにつけ、焦りばかりがつのった。
 

 そんなふうに、気持ちにまったく余裕がない中で夫・ピロシがこう言い放ったのである。

 

 「おれ、銀行の口座に残り3000円しかないんだけど、家の口座から金を貸してくれないかな……?」
 

 ここで私が激怒してはならない理由がいったいどこにあろうか(いや、ない)。だいたい、ヤツは「手持ちが3000円しかない」ではなく、「銀行の残高が3000円しかない」と言っているのだ。ゼロが1つどころか、3つぐらい足りない気がする。やっぱり私は貧乏くじをひいてしまったのだろうか。いろいろな思いが去来する。
 

 そんなわけで仕事で追い詰められていたこと、朝まで一睡もできなかったこと、出がけに金のことで大げんかしたことが重なって、2人とも成田に着くまで無言のままだった。楽しいはずの旅行がなぜこんなことに……。
 

 でもまあ、いざ飛行機が離陸したら何となくいろんなことがうやむやになって、暗黙のうちに休戦協定がかわされた。ようやく海外旅行ムードが盛り上がってまいりましたよ。
 

 ところで、ご存知ない方のために簡単に説明しますと、ピロシは大変なビビリなんである。日本にいる時でさえ、レストランの店員さんに何か尋ねたり、知らない場所に出かけて行ったりすることに相当な勇気を要する。いわんや海外においてをや。新婚旅行で台湾に行ったときには、ちょっと買い物をしたり、バスに乗ったりするだけでもいちいちビビっているので大変であった。しかし去年は社員旅行でマレーシアにも行ったようだし、少しは免疫がついているかもしれない。
 

 ……と、多少期待していたのだが、行きの飛行機(ANA)の中からすでに生来のビビリっぷりを発揮していたので、だめだこりゃ(by 勝間和代)と思った。だって機内食を食べながら、私の食べ方を何度もチラチラ見るんですよ。機内食に食べ方の決まりとかないから、落ち着いて食え!
 

 やがて、機内食に並んだいくつかの皿のうち、ひとつの小さな皿に目がとまったピロシ。皿を持ち上げて顔を近づけ、右から、左から、まじまじと見つめる。そしてこう言った。
 
 
 「こっ、これは……ソバや! ソバやで!」
 

 いいなあ、こいつはソバくらいで感動できて……と、ちょっとうらやましく思った。
 
 
 機内食を食べた後は2人とも爆睡してしまい、いつの間にか香港に着いていた。入国審査の前に、空港内のトイレに立ち寄った。トイレを出て、通路で私を待っていたピロシに近づくと、何やら小声でぶつぶつ言っている。

 

 「サイトスィーイング……」

 

 どうやら入国審査の練習に余念がないようであった。
 
 

 

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香港のホテル決定

 5月の香港、宿選びに本当に時間がかかりました。前にも書いたけど、香港のホテルは総じて高い。リーズナブルなホテルもあるにはあるけど、そうすると部屋が狭かったり、設備が悪かったりする。要するに、コストパフォーマンスが大変悪いのです。

 

 だから、どのホテルを見ても「帯に短したすきに長し」状態で、ちっとも決められず、何日間にもわたってモンモンとしておりました。ホテル探しをすると、つい夢中になって何時間も検索し続けてしまうから、さっさと決めないとどんどん時間をムダにしてしまうのよ〜。

 

 しかし、ようやく決まった。決まりましたよ!

 

■宿① Metro Park Hotel Wanchai(※音出ます)

 私の中で香港といえば尖沙咀、チョンキンマンションというイメージがあったので、当初は九龍島側のホテルばっかり検索してたんだけど。香港島も結構面白そうじゃん〜ということで、ワンチャイのホテルに泊まることにしました。Metro Parkはリニューアルしたので割ときれいらしい。まあ泊まってみるまで真偽のほどはわかりませんが。

 

■宿② Royal Park Hotel Hong Kong

 マカオに1泊するときの宿。きれいな割に安くて、場所も悪くなさそうだったので。

 

■宿③ Luxe Manor Hong Kong(※音出ます)

 「不思議の国のアリス」のようなやけに幻想的なホームページが気になりますが…。今回の旅で一番楽しみな宿ですよ! マカオから香港に戻ってきて、最後の夜に泊まります。館内も部屋もやけにデコラティブで、ちょっと変わってるみたい(写真)なんですよ。
  

 それにしても、1人だったらユースホステルとかでいいんだけどねぇ。2人旅だと何かと気を遣いますわ。ちなみに、以下、宿を探すにあたって実際にあった会話。

 

私 「宿の予算ってどのくらいかねぇ?」
夫 「そうやな〜。高くてもきれいで快適な方がええな。1泊2万とか?」
私 「あぁん? そんな金がどこにあるんだよ! てめーの給料考えてから言え!!」
夫 「ひぃぃぃっ! ごめんなさいっ!!!」
 

 最終的に、平均して2人で1泊1万円以内に収めました。それでも高いと思うんだけど。あとはGKBRさえ出なかったら何でもいいです…。台湾で夫の肩にGKBRがとまった恐ろしい過去がよみがえる。
 

 ちなみに私は、ガイドブックや検索サイトに載っているホテルの写真をほとんど信用してません。実際にガイドブックを作ってみて、カメラマンさんの写真の腕がどれだけいいかを知ってしまったのでね…。
 




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レッツ香港・マカオ

だいぶ先だけど、5月に香港・マカオに行くことになった。
今回は珍しく一人旅でなく、夫と2人です。
 
 
2人ならツアーで行ったほうが割安だよね、と思って
ツアーも探してみたんだけど、
香港・マカオはほとんどが3泊4日以下で、
4泊以上のツアーはあんまりなかった。
5泊以上になると皆無!
そんなにみんな慌ただしい旅をしているのか。
 
 
で、普通に格安航空券をとって、諸税込み1人往復約4万円でした。
夫の実家に帰るときの交通費と大して変わらん。
 

香港には10年以上前に行ったことがあるのだけど、
そのときは母親にくっついて行っただけで
自分で地図をながめたりエリアを開拓したりすることなく、
あんまりよく覚えていないので、
新鮮な気分で楽しめそうな気がしております。

 

それにしても、香港のホテル探しは苦労しますな。
だいたいこんな感じ。

・安宿→いっぱいあるけど汚いし狭い。それを考えると割安感がない。
・中級ホテル→そこそこあるけど、やや狭め。
・高級ホテル→高い。(あたりまえか)

要は、宿の相場が高いんですわね。
 
 
かの有名な重慶マンションにも泊まってみたいけど、
夫はビビリだからなあ…。
無難に普通のホテルに泊まるかもしれんです。

 

割とよさそうなのが、Hotel Benito(华国酒店)。
クチコミを見ると決して広くはないようなんだけど、
便利な場所にあって割と安い。
ダブルで1泊6500円くらい。
ってたけーじゃん…って思ってしまうのは
「アジアなら安いはず」っていう先入観からかしら。

 

マカオのホテルはここが大変すてきなんですが、
アクセスが悪いのでやめとこう。

 

それにしても5月の香港、暑いみたいですね。
果たして生き延びられるのだろうか。
暑さもだけど、Gもたくさんいるよねきっと…。

 

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