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旅行2日目・夜/クラブの階段でヤケ酒編

 インド街を散策した後、いったんユースホステルに戻った。シンガポール人の友人、フアン・シン君と待ち合わせをしていたからだ。

 

 フアン・シン(面倒なので呼びすて)とは、前にも書いたが3年前のイギリス旅行で知り合った。その後は数回、メールのやりとりをした程度だったんだけど、最近になってFacebook(欧米版SNS)でまた連絡を取り合うようになり、彼が「シンガポールに遊びに来たときは、僕が案内してあげるよ」と言うので、「そうか。じゃあ、遊びに行こう」と決めてしまったのだった。

 

 そんなわけで、フアン・シンと3年ぶりの再会。どっちかというと「友達」というよりは「知り合い」程度の仲だったのだけど、彼はなんとなく気が合う感じで、再会すると一気に打ち解けた。
 
 
 「ホーカー(屋台が集まる飲食街)に行きたい」とリクエストしておいたところ、マリーナ・ベイというところにあるホーカーに連れて行ってくれるという。そこへ向かう途中、「シンガポールっていいところだね! みんな親切だし!」とベタ褒めしてみたのだが、フアン・シンの反応は思いのほか悪かった。彼いわく、
 

・1年中、暑いのでうんざりする
・みんな親切だって? …まあ、観光客向けにはそうなのかもね
・オレなんか13年も住んでるんだよ。もう飽き飽き
 

…だそうである。この時点でシンガポールをかなり気に入っていた私としては、なんだか拍子抜けしたと同時に、ちょっぴり悲しくなった。いいところなのに…シンガポール…。

 

 道すがら、フアン・シンがちょっとした観光案内をしてくれようとするのだが、あまり詳しくないようで常に口ごもっていた。「あの塔は…第二次世界大戦関係のなんかだよ」とか、「あの建物は…なんかアート関係の施設が集まるとこで…」とか。

 

 その、「なんかアート関係の施設が集まるとこ」は、正式には「エスプラナード」という名称が付けられていて、館内にはコンサートホールやアートスタジオなどがあるという(フアン・シンの説明もまあ、合っているわけだね)。で、このエスプラナード、全体がイガイガした妙な形をしていて、通称「ドリアン」と呼ばれているらしい。タクシーの運ちゃんに「ドリアンに向かって」と伝えても、ちゃんと連れていってくれるのだとか。
 
 
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エスプラナード。通称ドリアンセンター
 
 
 どうも、シンガポールにおいてドリアンは「国民的自虐ネタ」という扱いのようである。「シンガポールといえば、ドリアンだよね。でもアレ、臭くってさあ!」というように。もちろん「ドリアン食べれる?」という質問もされたのだが、これは日本人が外国人を見るとつい「納豆食べれる?」と聞いてしまうのと同じ原理だと思った。

 
 
 さて、ホーカーに着くと、ウェンディという女の子が待っていた。フアン・シンの高校時代からの同級生だそうだ。2人とも生粋のシンガポーリアンではなく中国出身で、ウェンディは英語名の通称だそうな。
 
 
 ウェンディの英語はあまりにパーフェクトで、圧倒された。発音といい、流ちょうさといい、論理の展開の仕方といい、欧米人そのものである。帰国子女なのか、と聞くと、独学で勉強したという(留学経験はあるらしいが)。「ものすごく努力して勉強したの」という返事に、そうだよなあ、私がいつまでたっても「日常会話レベル」から抜け出せないのは、努力していないからにほかならないんだよなあ、と自らを省みたのでした。(余談ですが英語力があまりにも低下していて、本当にマズい。何とかしなければ…)
 
 
 ホーカーめしは、予想どおり旨かった。大好物であるインドネシアのサテはとても美味しかったけれど、うかうかしているスキにフアン・シンにほとんど食べられてしまって後悔した。そのほかに、マレーシアのナシレマック(ご飯と揚げた魚、野菜、卵なんかがセットになったプレート)や、中国風のスープや鍋、カキのオムレツなども食べた。どれもこれも美味しくて、こんなにいろいろな国の料理を日常的に、安価で食べられるシンガポール人を心底うらやましく思った。
 
 
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 ご飯の後は、腹ごなしに歩きながら、「眺めのいいバー」とやらに連れて行ってもらった。なんでも高層階にあるバーで、シンガポールのベイエリアを一望できるのだという。1階のバー受付に着くと、スタッフのおねいさんにチャージ25ドルを請求された。25ドルというと、1600円くらい? たっけぇ。まあフアン・シンがおごってくれたので、私は払ってないんだけどさ。この日は月に1度のDJイベントが開かれていて、それでチャージが高いんだそうな。
 
 
 そんなわけで高額(?)なチャージを払ってエレベーターで上層階まで上ると、エレベーターホールからシンガポールの夜景が一望できて、確かにとてもきれいだった。
 

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 しばらくして、じゃあバーに行こうか、となったのだが…いやはや、驚いた。フロアは欧米人やアジア人の若い男女でごったがえしており、歩くすきまもないほどで、しかもトランス(というのか?)が大音響で流れていて、とても「夜景を楽しみながら、ゆっくり酒を飲む」という雰囲気ではない。というか、人が多すぎて夜景なんか見えなかった!
 

 ちなみに、客層はおもに欧米人の男性と中国系の女性。不思議なことに、中国系男性の姿はほとんど見かけない。中国系の女性たちはみな、体のラインがわかるワンピースを着てきれいにお化粧していて、髪型はストレートロングの人が多かった。こういうのが欧米人男性にモテるのだな。彼らはこうしてクラブやバーで出会って、ワンナイト・スタンドを楽しむのだとか。
 
 
 私たちはというと、とりあえず3人で1ドリンクずつオーダーしたものの、会場がうるさすぎて話をするどころじゃないので、早々にエレベーターホールに戻った。そして、階段に座ってちょっとだけ話をした。1600円払って階段とは…まあ、わたしは払ってないんだけどさ。
 
 
 どうにも煮え切らないので、その後は河岸を変え、オーチャードというおしゃれエリアにあるテラス席のバーで軽く飲み直した。そのバーではバンドの生演奏が行われていたんだけど、そのバンドのファンと思われるゲイというか、ドラァグクイーン風の男性(女性?)が踊っていて面白かった。あの手の人々が割と好きである、生暖かい目で応援したい、という感想を伝えたところ、フアン・シンもウェンディも「心底理解できない」という表情をしていた。
 
 
 翌日は朝早くにマラッカへ出発するので、12時すぎに別れた。帰り際、ブランドショップの話をしているときに、フアン・シンが「昔の彼女がブランド好きで、某ブランドの高いバッグをプレゼントしてあげたのだが、その後連絡がとれなくなった」という小ネタを披露していて、そのあまりにベタな恋愛失敗談をリアルに体験した人がここにいた!と思ってちょっと感動してしまった。
 
 

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2009 シンガポール・マレーシア」カテゴリの記事

コメント

さすが文章書くの上手ね!

でもウェンディの「すごく努力して勉強した」ってグサっとくるわね…
やらなきゃなぁ…

投稿: | 2009年8月22日 (土) 12時30分

>alohaneu(よね!?)

ほーんと、勉強しないとね。
英会話に通おうかと思ってるところ…。

投稿: ayacco | 2009年8月31日 (月) 23時54分

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