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旅行3日目・昼/ボロ三輪車でぶらり旅編

 さて、マラッカに到着してまずすべきことは、宿を見つけることである。事前予約こそしていなかったが、インターネットで「よさそうな宿」に目星を付けていた。候補はこのへん。
 
Heeren House http://www.heerenhouse.com/
Hotel Puri http://hotelpuri.com/
cafe1511 http://www.cafe1511.com/
Little Nyona Youth Hostel http://melakalittlenyonya.com/hostel/
Number Twenty Guesthouse http://twentymelaka.com/
 
 選択の基準は「安いところ」、そして「ホテルの建物がマレーシアの伝統的なショップハウスであること」。ショップハウスっていうのは、ものすごく大ざっぱ に言うと、昔、マレーシアやシンガポールにやってきて財を成した中国系移民「プラナカン」が住んでいた邸宅のことらしい。違ってたらごめんなさい。
 
 
 で、上に挙げた候補の中でも、いちばん泊まりたかったのがHeeren House(ヒーレン・ハウス)。川沿いに建っていて、なんだかロマンチック……。水辺を眺めながら優雅にティータイム……。そんな淡い夢を抱いていたのですが、宿の前を通ったところ「満室」のサインが掲げられていてあえなく玉砕。そう、この日は金曜日。マラッカは週末になるとシンガポールやクアラルンプールなどからの観光客で結構にぎわうらしいのです。泊まりたかったなー、ヒーレン・ハウス。

 

 そんなわけで、第二希望のホテル・プリに泊まることにした。ここはプチホテルといってもそれなりの部屋数があるから、ほかの小さなゲストハウスよりは空室の可能性が高そう。宿泊費は、1泊120リンギ(約3200円)。格安だけど、部屋の設備はシティホテル並みだし、吹き抜けのテラスなんかもあってなかなかよい雰囲気のホテルなのです。

 

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吹き抜けのロビー

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室内もフツーにきれい

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外観。夕暮れ時に撮影。エキゾティック! 

 

 ところで私、マレーシアに行く前「マレーシアは物価が安い!」と大興奮していたのですが、その理由がわかった。為替レートを勘違いしていたのです。1リンギは約27円なんだけど、行く前の情報では約16円と思い込んでいた……いったいなぜ? 現地に着いてもずっと「16円」と思っていたので、あれも安い、これも安いとちょこちょこ買い物をしていたのですが、そりゃ安いわけだよ。約6割の値段に換算してたんだもの。旅行の途中で「何かおかしいぞ……?」と感じてはいたのですが、真実に気付いたのはついさっきです。皆さんも為替の勘違いには気をつけましょう(普通はしないよね)。

 

 荷物を置き、ちょっと部屋で休んでからさっそく町へ出た。まずは目抜き通りのジョンカー・ストリートへ。週末の夜は、この通りにナイトマーケットが出るらしい。

 

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ジョンカー・ストリートの入り口

 

 目抜き通りといっても、そんなに栄えてないけどなー。マラッカってやっぱり小さな町なのね、とか思いながら、まずはライスボールの店へ入った。ライスボールというのは、小さいときに皆さん泥団子というのを作ったと思うんですが(余談ですが私は泥団子づくりの名人でした)、それと同じように白米をボール状に固めたものです。これと蒸し鶏のセットを注文。
 
 
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これがライスボールだ!
 
 
 蒸し鶏はとってもおいしいんだけど、ライスボールは……うーん、普通にご飯食べた方がおいしくない? と言いつつ、全然知らない町の知らないレストランでご飯を食べている、というだけで気分はウキウキうぉっちんぐ。
 
 
 店を出て引き続きブラブラしていると、後ろから近づく怪しげな車輪の音。振り向けば、マラッカ名物「トライショー(三輪車)」のおっちゃんがやたら陽気に声をかけてくる! まあ、マラッカ滞在中に一度はトライショーに乗ろうと思っていたものの、そんないきなり……まだ心の準備が……。とか言ってる暇もなく、「写真を撮ってあげるからとりあえず乗りなよ」とおっちゃんに言いくるめられて、あっけなく餌食にされる私。
 
 
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ボロい

 
 
 値段は、1時間40リンギ。「パンフレットにも載っている公式価格だ」というので(これは本当)、ぼられるわけでもなさそうだし、ほかに予定があるわけでもなし、というわけで乗ってみることにした。「1時間40リンギね?」「ああ、1時間40リンギだ」としっかり確認したから安心、安心、と、思ってたんです。この時は……。
 
 
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 真っ黒に日焼けしたおっちゃん、カタコトの英語でガイドをしながらトライショーを漕ぎ出す。おっちゃんの英語は本当にカタコトであるうえに、発音もとても聞き取りづらい。よくわかんないけど別にいっかー、とあきらめて適当に相づちをうちながら、私も「にこやかな客」を務めた。
 
 
 かろうじて聞き取れた情報によると、おっちゃんは60歳。子どもが8人いる。どの子どもが大学に行って、どの子どもは勉強ができなくて、という話をしてくれたのだが、子どもを名前でなく「ナンバー6」とか「ナンバー8」とか呼ぶのが面白かった。 
 
 
 おっちゃんはいよいよ本格的に漕ぎ出し、どこそこの「ハウス」に行くという。「ハウス」って、まさかおっちゃんの家に連れていかれるんじゃないだろうな……。
 
 
 事前情報によるとマレーシアの首都、クアラルンプールでは、「友達になろう」とにこやかに観光客に話しかけて巧みに家に誘い込み、カードゲームで現金をだまし取る手口の詐欺が横行しているらしい。そのことを思い出して急に不安になり、「どこ行くの!?」と聞いてみたところ、目的地は「ハウス・オブ・セントサ(セントサの家)」だった。よくわからないが、有名な観光スポットの一つらしい。ほっとした。
 
 
 ボロいトライショーは、片側3車線もある大通りを平気で突っ切っていく。とても恐ろしいのだが、今はおっちゃんの腕(脚?)を信じるしかない。
  
  
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 ふと気付くと、トライショーはいつの間にか車の多い通りをすぎて、川ぞいののどかな小道を走っていた。あれ、なんだかとってもかわいらしい、おもちゃみたいな家がたくさん建っているけど……?
 
 
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こんなおうちがたくさん建ってるの
 
 
 おっちゃんの聞き取りづらい英語と観光パンフの情報によると、ここがマレー民族の集落であるらしい。そして、その集落の一角に、先ほどおっちゃんが「ハウス」と言っていた「ヴィラ・セントサ」はあった。
 
 
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 ヴィラ・セントサは20世紀初頭に建てられたマレーハウス(高床式住居)の一つで、今では私設博物館として、マレー民族の伝統的な生活様式を公開しているのだという(※後で調べた情報)。
 
 
 おっちゃんが家の中をのぞき込んで誰かを呼ぶと、中からおばちゃんが出てきた。私は何が何だかわからず、とりあえずおばちゃんの後に続いて家の中に入ってみると、「部屋の中を自由にご覧ください。写真も撮っていいわよ」とのこと。お言葉に甘えてあちこち見て回ると、どの部屋もじつにデコラティブで、カラフルで、とってもかわいい!
 
 
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ベッドルーム

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ダイニング

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キッチン。飲みかけのお茶が出ていた

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食器が! かわいすぎる!!

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アンティーク小物について説明してくれるおばちゃん

 

 おばちゃんは、お姉さんと一緒に今でもこの家に住んでいるのだという。「ここが婚礼の儀式をする部屋よ」「ここはリビング」というように、簡単な説明もしてくれた。ほかに観光客もいなくて、すごくぜいたくな時間。入場は無料で、最後に任意で寄付金を納めるシステム。

 

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3回たたくと幸せになれる、という鐘

 

 写真を撮らせてほしい、と頼むと、おばちゃんはばっちりポーズを撮ってくれた。ところが、しばらくして「もう1回撮って」とのこと。どうしたんだろう、と思ったら「さっきのは表情がよくなかったから」だって。なんかかわいい。いくつになっても、女は見た目を気にするものなのね……。猫も出てきたので、猫も入れてもう一度おばちゃんの写真を撮った。さっきよりうまく撮れた。
 
 
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 とても素敵なおうちを見学させてもらって、ほわわ〜んとした気分になっていたのだが、ひとたび寄付金を納めた後は「見学も写真も終わり」ってことらしく、現金なのね……と一気に現実に引き戻されたのだった。 

 
  
 
 
 

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2009 シンガポール・マレーシア」カテゴリの記事

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