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あいぽっどの中身

往復1時間の道のりを自転車で漕いだ。iPhoneにしてからというものすっかり使わなくなっていたiPod機能(だいたい音楽を楽しんでいるときに仕事の電話に邪魔されるとはどういう了見か)を久々に活用し音楽を聞きながら青梅街道を走った。シャッフルにしているが結局マニュアル操作で曲を飛ばしてしまい気付けばいつも同じ曲ばかり聞いている。久しぶりに聞いたのはスピッツの「ガーベラ」。スーパーカーの「Lucky」はいつ聞いてもよい。もう何年もほとんど新しい音楽に触れていないので私のiPodに入っているのは古い曲ばかりだがそれにしても古すぎる。一番新しくてトクマルシューゴかDE DE MOUSE。そしてその曲目ラインナップにはこれまでの男性遍歴が反映されていると言っても過言ではない。これまでに好きになったアーティストのほとんどは、付き合ってきた彼氏が好きでその影響を受けて私もいつしか聞くようになったものばかりだ。KAN、くるり、スーパーカー、fishmans、クラムボン、キリンジ、すべてそうだ。常に人に影響されてばかりで流されてばかりで、私には自分なりの好みとか判断といったものがないのか? そんなことを考えながら自転車を漕いでいてふと気付く。現在のパートナー(仮)であるところのピロシが好んで聞く音楽は、今のところほとんど私の曲目ラインナップに影響を与えていないことに。奴はアルファやDAFT PUNK、Aphix Twin、Volta Mastersといった得体の知れない面々の音楽を好んで聞いているようだが、この中でDAFT PUNKはともかくそれ以外のアーティストにはほとんど興味が持てない。特に嫌いとまでは思わないにしても。そしてピロシが好んで聞くこれらのアーティストたちは当然のことながら私のiPodの曲目ラインナップには一切加わっていない。そうか、確かに私は今まで交際相手の好きな音楽に多大な影響を受けてはきたけれど、それは彼らと自分の好みがたまたま共通していただけのことで、彼らの好みを無条件に自分に複製してきたわけではなかった。彼らの好みをふまえた上で、私は自分の判断で好きなアーティストを選びとってきたのだ。秋風に吹かれながらそんなことを思い自分に少し自信を取り戻したところで、みなさんおやすみなさい。マンションの廊下にはこの夏を全うして死んでいった蝉たちの残骸が散らばっている。
 
 


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05: 日々の生活」カテゴリの記事

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