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トルコ06 キリム屋でもめる

●2日目/イスタンブール

「イスタンブールの観光地で日本語で話しかけられ、
キリムを売るお店に連れて行かれるトラブルが多発しているので
むやみについていかないよう、注意しましょう」
というのは、だいたいどのガイドブックやウェブサイトにも書いてある。

 

ところがわたしは到着翌日のこの日、
さっそくキリム屋に連れていかれた。
もちろん、正確には「連れていかれた」のではなくて
自分の意志でついていったわけですけども。

 

・しばらく立ち話をしてみて、悪い人じゃなさそう
・自分が「キリム屋」であるとはっきり明かしている
・その上で、単に「友達になりたい」らしい
・お店は、現在地からほんの2ブロックほど先

 

そんなさまざまな事情を考慮した上で、
「店を見に行ってちょっと話すだけなら毒にはなるまい」
と判断したのです。

 

今でも、彼(ムーミン。本名らしい)はただ単に
わたしと友達になりたかっただけだろうなと思う。
一方、わたしは彼のことを90パーセント信用していたものの
まだイスタンブールに着いたばかりということもあって、
100パーセントまでは信じることができなかった。
お店でチャイ(お茶)を出されたときも、
「睡眠薬強盗」の話を聞いていたので
念のため、ほとんど口をつけなかった。

 

さらに、その日は天気がよかったこともあって
「観光するぞ!」という気分でいっぱいだった。
だから、店に着いてわずか15分ほどで
「じゃあそろそろ観光してきますね」と席を立とうとした時、
わたしは純粋に「観光してきますね」と思っていたのです。

 

ところが、ムーミンは怒っちゃった。
なんで俺のことを信用しないんだ、
出された茶を飲まないのはトルコではとても失礼なことだ、
中に薬なんか入れているわけないじゃないか、
現地の人と接しないで本当の旅行と言えるのか、
もっと考え方を柔軟にしなきゃだめだ……などなど、
延々、わたしを責めてくる。
結構ねちっこい。
わたしは、旅の醍醐味は現地の人と接することだと思っているので
「現地の人と接しないで〜」のくだりは本気でカチンときた。
 

わたしも彼に「ただ観光したいだけなんですよ」とか
「トルコに来たばかりだから警戒するのもわかってほしい」とか
こちらの気持ちを伝えたものの、彼の怒りはとけなくて
いつまでも平行線なので、最後はスタスタと店を出た。

 

観光の途中で声をかけられ、その足を止めて
わざわざ彼の店まで行ってお喋りしたのに
感謝されるどころか責められるなんて何なのさ、と
納得いかない気持ちで、ムカムカした。

 

イスタンブールの洗礼をさっそく受けたわたしは、
この時、トルコという国を「ちょっと嫌だな」と思っていた。

 
 

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2010 トルコ」カテゴリの記事

コメント

こんにちは!今日お会いしたライターのIです。早速ブログ拝見しました。旅のリアルな実況中継、ワクワクドキドキしながら読みました。ムーミン、むかつきますねっ! その昔、バックパッカーだった時のいろんなハプニングが頭によみがえりました。引き続き、カッパドキア編も楽しみにしてま~す!

投稿: まる | 2010年11月11日 (木) 21時03分

>Iさん

さっそくありがとうございます!
ムーミンへの怒り、書いていたら
ついつい長くなってしまいました(笑)。
気を緩めすぎても警戒しすぎてもダメなので、
難しいですよね〜。
今度またゆっくり、バックパッカー話聞かせてください!

投稿: ayacco | 2010年11月12日 (金) 03時35分

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