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ベトナム1:無事に宿に着けるのか

さて、ベトナム。
まず最初の難関は「現地到着が夜10時」ということだった。
空港と市街地を結ぶバスはこの時間は運行していないようだし、
それならタクシーに乗らなきゃいけないんだけど、
ベトナムのタクシーはとにかくボラれると大評判である。
メーターに細工がしてあって運賃が異常に早く上がったり
遠回りをされて過剰に請求されたり
とんでもない所に連れていかれたり…と、
トラブルの例を挙げればキリがない。
まずは「空港から無事に宿に着く」が、
私がベトナムでクリアすべき最初のミッションだった。

 

成田空港で、せめて現地のタクシー代くらいは
ベトナムのお金(ドン)に両替しておきたい…と思ったのだけど
日本ではベトナムドンの両替ができないらしい。なんと!
日本で両替できない通貨があるなんて知らなかった。
世の中にはまだまだ知らないことがたくさんあるなぁ。

 

それにしても、タクシーに乗ることだけでも怖いのに
そのタクシー代すら持たずにベトナムに向かう不安といったら。
そしたら、行きの飛行機で隣になったベトナム人のおじさんが
不憫に思ったのか、50万ドン(約2000円)のお小遣いをくれた。
ううう、ありがとう、おじさん。

 

いざホーチミンの空港に降りたら、
意外にも、両替所はまだ絶賛営業中だった。
とりあえず5000円分くらいを両替したので、
いただいた50万ドンは返そうと思ったんだけど、
おじさんの姿はもう見当たらなかった。
(ちなみに連絡先を交換していたので、後日、お礼のメールを送った。)

 

空港の出口には、もう夜11時近い時間だというのに
ものすごい数の出迎えの人々が押し寄せていた。
さらに、「乗らないか?」とひっきりなしに声をかけてくる白タクのおっさんたち。
ムスッとした表情で「乗らんよ、乗らん!」と意思表示をしながら、
正規のタクシー乗り場まで一目散に歩く。

 

ちなみに空港から市街地までのタクシー代は、
払ってもせいぜい6〜7ドル程度だそうである。
ところが、タクシー乗り場に張り出されている料金表を見ると
堂々と「20ドル」と書かれている。
これ、空港公式の料金表っぽいんですけど…?

 

タクシーの運ちゃんに聞くと、やっぱり「20ドル」と言う。
VINAというタクシー会社に聞いても、やっぱり「20ドル」。
このタクシー会社は、比較的信頼できると評判のはずなんだけどな…。

 

とりあえず、VINAタクシーの運ちゃんに
「ダメだよ、7ドルで行ってちょうだいよ、7ドルで」と言ってみた。
紙に、行き先の通り名と「$7」という金額を書いて見せた。
運ちゃんは最初、う〜ん…と渋っていた様子だったが
最終的に「OK、OK」と言った。
えっ、あんなに堂々と「20ドル」って書いてあるのに
こんなにあっけなく7ドルに下がるの…?
拍子抜けしたような、呆れたような気分になりつつ
乗る前にもう一度「7ドルだからね? 7ドルだよ!」と念押しして
タクシーに乗った。

 

タクシーは無事、目的の通りに着いた。
降りてから、運ちゃんが私のバックパックを持ってくれて
「ひぇぇ、これでチップをせびるつもりなのかも!?」と
不安になったんだけど、この運ちゃんは普通にいい人だったようで
笑顔でバックパックを手渡してくれた。

 

宿に着くまででもう、すっかり消耗しちゃって
この日はすぐに寝た。
ちなみに泊まったのはバックパッカーエリアのLy Loanという宿。
家族経営の宿で、正直、部屋はきれいではないけど(安いし…)
宿の人がすごく親切で安心して泊まれた。
 

■Ly Loan

 

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